日本針路研究所

2016.2.21 シンポジウム 自衛隊とどう向き合うか

報告
高野 孟さん (ザ・ジャーナル主宰) 日米関係の深層
松竹伸幸さん (自衛隊を活かす会・事務局長) 護憲派の軍事戦略
村岡 到さん (『フラタニティ』編集長) 「非武装」と「自衛隊活用」を深考する
司 会 : 西川伸一 (明治大学教授)

 戦争法の成立によって「集団的自衛権」の行使が正当化され、自衛隊予算は5兆円を突破。自衛隊をどのように捉えたらよいのでしょうか。
 戦争法廃止に関連して、共産党は「自衛隊の活用」と言い出しましたが、はっきりした説明はしません。戦争法廃止の活動のなかでなぜ自衛隊についての議論がないのでしょうか。
 日本の政治についてまじめに考えるなら、自衛隊をどうするかに明確に答えなくてはなりません。
 憲法第9条と自衛隊の関係は?
 サイバーテロの時代に、「非武装」とは何を意味するのでしょうか。一緒に考えましょう。
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2015.10.4 シンポジウム 日中友愛外交の道を探る

報告
矢吹 晋さん (横浜市立大学名誉教授)
孫崎 享さん(東アジア共同体研究所所長)
荒井利明さん(元滋賀県立大学教授)
特別発言:鳩山友紀夫さん(東アジア共同体研究所理事長)
司会 高野 孟さん(ザ・ジャーナル主宰)

矢吹 晋さん 原点から再考しよう
孫崎 享さん 仏は協力、日中は対立、なぜ?
荒井利明さん 私たちにとって中国とは何か
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2015.3.29 シンポジウム 戦後70年 私たちの課題

報告
浅井基文さん 広島平和研究所元所長 憲法はどこまで血肉となったか
荒井利明さん 元滋賀県立大学教授 東アジア共同体構想の可能性
村岡 到さん NPO日本針路研究所 戦後左翼の到達点、意義と限界

 戦後70年。日本は、敗戦の廃墟から復興し、アメリカに次ぐ経済大国となりました(2010年から中国に次ぐ第3位)。ですが、女性国会議員の比率では160位! 報道の自由指数では59位(民主党政権時代には11位~22位)。経済格差は広がり、大学生の多くは「人間は使い捨て」と観念し、社会の荒廃が深行しています。
 壊憲ではなく活憲を、憎しみ煽りではなく友愛を。立ち止まって、考えなくてはならない問題は多岐にわたって起きています。
 この討論会では、憲法、左翼運動、東アジアの平和をテーマに設定して、何が問題なのか、課題はどこにあるのかを真剣に探りたいと思います。ご参加ください。
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2014.10.19 シンポジウム 領土問題の打開策を探る

報告
岩下明裕さん 北海道大学教授 北方領土:現地の視座で考える
岡田 充さん 共同通信客員論説委員 尖閣諸島:自治体で特区設定非国家化を
若宮啓文さん 日本国際交流センター 「竹島と独島 友情の島への夢想」再考

 尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる緊張が大きく報道され、竹島(韓国名:独島)も「北方領土」も係争点です。11月にはAPEC首脳会議が北京で開催され、ロシアのプーチン大統領の訪日も予定されています。
 領土問題は最重要課題の一つですが、なかなか打開策が見つかりません。集団的自衛権の行使容認などの軍事的対立の強化ではなく、〈友愛外交〉こそが求められています。この問題のエキスパートである3人のパネラーから問題提起していただき、打開策を探りたいと考えます。
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2014.5.18 討論会 法律・弁護士・市民運動

講師 澤藤統一郎さん 弁護士

 法律について触れたり考えることはあまりありませんが、何かの課題や要求を実現するために市民活動を展開する際にも法律と直面します。裁判に関わらないなら弁護士と出会うこともないでしょうが、実は弁護士はこの社会が真っ当な社会であるようにさまざまな仕事をしています。〈知る権理〉を確保するためにも大きな役割を果たしています。
 弁護士として活躍している澤藤さんの話を聞いて、考えよう!

2014.2.16 討論会 近代国家の宗教性と天皇制

講師 菅 孝行さん 思想家

 近代国民国家における〈支配〉には三つの次元が存在する。第一に生産関係、第二に権力による統治、第三が幻想の共同性による観念の馴致である。第三の次元には何らかの宗教性が関与する。それは国家が〈国教〉をもつか否かとは次元を異にする問題である。
 敗戦によって、日本国家は、君主(天皇)主権の君主制国家ではなくなった。しかし、共和制国家でもない。元首でない、主権をもたない君主(象徴)の立憲君主制国家が成立した。
 天皇制を守って貰った裕仁は東条合祀後の靖国には参拝していないし、明仁もそれを踏襲している。戦後民主主義と国体を折り合わせ、父の密約を延命させようとしている。
 何が問題なのか、歴史的に考える機会として、ぜひ参加して討論しよう!
テキスト:『プランB 』43号 菅 孝行論文

2013.10.27 討論会〈活憲左派〉とは何か

報告 村岡 到さん 『プランB』編集長

 参議院選挙で大勝した安倍晋三政権は、消費税増税を決定し、原発再稼働や集団的自衛権の容認に踏切ろうとし、TPPの年内合意・参加にむかって突き進んでいます。
どの問題でも国民・市民の願いや要求とは真向から対立していますが、残念ながら、選挙では「一強多弱」と評されるように、野党は共産党を除いて低落しています。躍進したとはいえ、共産党だけではとても反撃できません。憲法を活かすことを明確にした〈左派〉の共同行動こそが求められています。
 〈友愛社会〉として道筋を明らかにした村岡到さんの報告を素材にして、活発に意見交換する場を作りました。ぜひ参加して討論しよう。

2013.8.11 研究会 昭和天皇の第二の沖縄処分

報告
深津真澄さん ジャーナリスト:第30回石橋湛山賞『近代日本の分岐点』ロゴス刊 著者

 米軍は1945年4月1日、沖縄本島中部の西海岸に「鉄の嵐」と形容されるほど猛烈な爆撃と艦砲射撃を浴びせ、上陸した。この激戦の最中に天皇は、徹底抗戦から和平模索に決意を変えたという指摘もある。
 1979年になって、天皇自身も影響を憂慮した米国の公文書が発掘された。進藤栄一筑波大学助教授(当時)が雑誌『世界』4月号に発表した「沖縄、千島、そして安保」という論文で、天皇が「日本を守るためにアメリカが沖縄をはじめ琉球の他の諸島を占領し続けることを希望する」というメッセージを独自に米国務省に伝えていた。そうして、敗戦後の沖縄は米軍の占領下に置かれた。
 昭和天皇のメッセージは、新憲法が公布されたあとに為されたもので、明らかに憲法違反の越権行為である。天皇は憲法を無視して沖縄を切り捨てたのだ。この政治的行為は、明治の琉球処分に続く昭和の沖縄処分である。戦後日本の政治体制はどのようにして出来上がったのか。その真相を明らかにすることは、現下の政治情勢を正確に認識するためにも不可欠である。
 ぜひ、討論しようではありませんか!
テキスト:『プランB』第42号深津真澄論文

2013.4.14 研究会 〈友愛〉の重要性──なぜ軽視されてきたのか

講師 村岡到 本誌編集長

 プランB41号掲載:「〈左翼〉の猛省・再興を──〈友愛〉の定位が活路」
 18世紀のフランス革命の標語とされた「自由・平等・友愛」は誰もが知っていますが、日本国憲法では「自由」は数回、「平等」は2回書いてありますが、「友愛」はゼロです。また、日本共産党の綱領では「自由」も「平等」も頻回に出てきますが、「友愛」はゼロです。この事実には何か大きな意味があるのではないかと思います。
 マルクスは『資本論』で「自由・平等・友愛」と書いてもよいところで、「自由・平等・所有・ベンサム」と書き換えました。
 「友愛」はキリスト教が主唱した徳目です。戦前の日本では、労働運動や社会主義運動が始まったばかりのころ、キリスト者の鈴木文治などが「友愛会」という労働組合を組織して闘いました。近年では、民主党が鳩山由紀夫氏が党首のころは綱領に近い文書で「友愛精神」と書いていましたが、つい先日の「綱領のたたき台(案)」では「友愛」は消えました。
 私は、「友愛」に、「敵」も含む他人を〈友として愛す〉という意味も込めて、〈友愛〉と表現して、高く掲げることが大切だと気づきました。それは、「敵・味方」という関係を突破するために必要なことです。〈平等〉の根底に〈友愛〉を据えることこそが、近代を突破する道なのだと思います。憲法も共産党の綱領も「友愛」に触れることができなかったのは、決定的な限界だったのです。〈友愛〉を据えることによって、歴史を見直し、活動の質を高めることができると考えます。他人、他潮流と反発・対立することが余りに多い左翼の宿弊を超えることができるのではないか。厳しい批判と〈友愛〉とを両立させることは可能でもあり、必要でもある。
 ぜひ、討論しようではありませんか!

2013.1.26 講演会 今、ウィリアム・モリスを考える

講師 大内秀明さん 東北大学名誉教授

 プランB40号掲載:いま、なぜモリスか──3.11、文明の大転換
 経済学者 大内秀明さんの『ウィリアム・モリスのマルクス主義』(平凡社新書)が話題となっています。モリスはマルクスと同時代人で、日本では「近代デザインの父」として広く知られていますが、実は社会主義者でもあったのです。モリスは芸術を中心軸として「社会主義」を構想しました。エンゲルスはモリスを「センチメンタルなユートピア主義」と冷たく切り捨てましたが、「国家社会主義」に対しても批判を加えていた、モリスの「社会主義論」は、ソ連邦崩壊後の今日においてこそ輝いています。
 閉塞を深め、政治の混迷がつづく今こそ、〈ユートピア〉に思いを馳せることが大切なヒントになると思われます。大内さんは、「唯物史観のドグマ」を鋭く批判して、モリスに学んで新しい未来像を提示しています。一緒に考え、討論しよう。
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