日本針路研究所

NPO日本針路研究所のご案内

無縁社会から連帯社会へ──日本針路研究所がめざすもの

 日本の社会はどうなるのか──不幸なことに、このように問わなければならない。高校や大学を卒業してもまともに就職先を見つけることもできなくなり、非正規労働者が就労者の34%にも及び、通常の生活を保持できない層が増大している。他方では超高額の贅沢品が消費されている。貧富の格差は増すばかりである。いつの間にか「無縁社会」となってしまい、人間は分断され不安を深め、自殺者が毎年3万人をこえている。道徳も劣化し、目を背けるほかない犯罪を多発させている。しかも高齢化社会となっていく。
 科学技術の飛躍的発達は、電子メディアにあふれる日常生活をもたらし、人間は生の自然から隔離され、この技術的発達に道徳的規範は追いつかない。責任の観念は希薄となり、行政組織も政党なども機能不全を招いている。この夏に露見した大阪地検特捜部の証拠改ざん事件がその象徴と言える。
 そのゆえに、政治の世界においても、この数年間、5人の首相が短期のうちに目まぐるしく交代を繰返している。2009年夏に民主党政権が誕生し、自民党(公明党)政権から「チェンジ」し、期待感を高めたが、閉塞状況に変わりはなく、むしろ市民左派の政党はいっそう弱体化してしまった。声高かな改憲の動向は後退したが、「社会の軍事化」は進んでいる。
 折しも世界経済は、2008年のリーマンショックいらい「世界恐慌」の様相を呈し、好転の兆しは見い出せず、日本経済は停滞し、労働者に雇用を保障することもできず、行き詰まっている。
 利潤の追求を生産の動機とし、生産力の増大を当然とする資本制経済のシステムそのものが問われている。10月末に開催された生物多様性条約の国際会議での「名古屋ターゲット」の国際的合意が示しているように、地球の存続のためには、国際的な協議した計画こそが難問を解決する道なのである。
 ただ混迷、後退しているだけであるかに見えるが、ソ連邦崩壊の教訓も活かして依拠しうるに足る確かな指標が形成・認識されてもいる。羅列するスペースしかないが、生存権、平等、労働者の権理、愛と連帯、多様性、自由、環境保全、農業重視、活憲と則法、市民自治、核廃絶、平和の創造、国境の希薄化、東アジア平和圏──は、実現すべき規範として、諸活動のなかで貫かれなくてはならない。その先に、私たちは、〈社会主義〉を遠望することができる。
 私たちは、日本の現状をしっかりと認識し、問われている課題について、原則的立場を主張するだけではなく、どうしたらよいのかを示す代案=〈プランB〉を探ることに、重点をおいて活動し、行政や政党の立案に活用される代案を提示したい。私たちは、市民左派の立場に立脚するが、資本家であれ、誰であれ、日本の現状を憂慮し、未来に期待する人びととの対話・交流を重視する。多様性を尊重する連帯の拡がりにこそ、未来への希望がある。
 日本針路研究所は、NPO法人として社会に責任を負う活動を展開する。
 閉塞状況を打破する日本の針路を探究しよう!
 2010年11月7日

役員
理事長  入村康治(村岡到)ロゴス主宰(プランB編集長)
副理事長 岡本磐男 東洋大学名誉教授
副理事長 平岡 厚 杏林大学准教授
理 事  河内正道 自治体労働者
     佐藤和之 教育労働者
     高橋 聡 労働者
     野村 修 建設労働者
     吉田秀則 自治体労働者
     吉田万三 元足立区長
監 事  西川伸一 明治大学教授

入会案内
研究所は「日本に住む市民に対して、日本の針路に関する研究事業を行い、日本社会の発展に寄与することを目的とする」。
趣旨:よびかけ めざすもの 無縁社会から連帯社会へ
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